8月23日は処暑といい、暑かった夏が終わる頃です。ここ数日降った雨のために4日しかない夏休みの計画が危ぶまれましたが、天気図を見て強行しました。
富士吉田の北口本宮富士浅間神社にお参り(吉田口登山道の出発点です)してから富士スバルライン五合目に向かいました。駐車場はほぼ満車、ピーク時を過ぎたとはいえ富士登山の人気の高さには驚かされました。24日8:00登頂予定で24日1:00に登り始めました。気温が低く、持参した防寒具はすべて着用しました。ああ高い金をつぎ込んだだけのことはある素晴らしい装備と満天の星。これだけでも満足感でいっぱいでした。
しかし首尾よく事は進まないもの。七合目あたりで妻が体調を崩し予定通り進めなくなり、なおかつ天候が急変、強風大雨となり登山道は滝のようになってしまいました。溶岩の岩肌を登る険しい道を引き返す人が現れ始めましたが、下山道のブル道の方が楽なので八合目まではがんばってみようとツアー客に励まされつつ後ろについてゆっくりと登山を再開しました。もともと山小屋泊をしない不眠の強行軍ですからこれらのことは覚悟の上ではあったのですが。
幸い天気が回復し、雲の隙間から下界の素晴らしい景色が見えるようになってきました。妻はずっと体調が悪いままなので10分登っては5分休みを繰り返し、後続の登山者に抜かれながらの苦しい登山でしたが、少しずつ距離を稼ぎ、午前11時、10時間かかって最後の急登を登りきったときには意外にも登れたんだとあっさりしたものでした。
頂上の久須志神社でお参りし、お土産を買って礫(れき)というか火山灰の道をひたすら歩き午後3時半、4時間で駐車場に無事戻ってきました。下山は朝の天気がうそのように晴れて真っ赤に日焼けしてしまいました。
「頂上へ行かれたのですね。明日登ります。」という熟年のご夫婦に声をかけられました。私たちの疲れ切った表情、膝の関節をかばいアヒルのようなよたよたした歩行、もうどうでもよくなってしまった乱れた服装を見てもまさか14 時間も歩き続けたとは思わなかったでしょう。私たちの金剛杖の焼印を見て明日への期待でうれしそうでした。
初めての方へのアドバイスがあるとすれば、可能な限りガイドブックやホームページなどでよく検討することでしょう。登山道は自分の体調や体力を考慮し決めることだと思います。また、下山についても下山道がどこにあるか、地図は暗記するくらい見ておくべきでしょう。
前回利用した須走口は標高が低いため距離が長い(往復約14㌔)が歩きやすく人は少なめです。下りは砂走りで比較的楽ですがうんざりするほど長かったです。今回の吉田五合目口はアクセスが良いため利用者が多く、登山道が人で渋滞することがあるようですが、山小屋が多く休みながら進め登り易かったです。下山はブル道で滑りやすく、往復15㌔は最長です。
人気が高いという訳ではありません。富士宮口は最も標高が高い分傾斜がきつく登りと下りが同じ道です。
その他、登山口では2000m以上の標高に慣れるために1時間以上は休憩することや火山灰の道をひたすら下山するための両手用のストックはひざの負担を軽減できることなどです。
帰りは吉田うどんを食べて温泉で疲れをいやす予定でしたが中止となってしまいました。でも気持ちは晴ればれ、今も満足感で満ちています。